*2001年のごあいさつ*

 とうとう21世紀がやってきました。
 21世紀なんてのは遠い未来のことで、まさか現実になるとは思ってもみませんでした。
 それより驚いているのは自分が30代半ばになってしまったこと、そして有機農業なんてのを実践していることです。
 10代から20代の半ば頃までは、今現在のことで精一杯で、30歳を過ぎた自分の姿なんて思い描く余裕もありませんでした。
 ましてや家業といえども、自分がこんなに農業に入れ込んでしまうとはまったく思ってもみませんでした。

 都会で生まれ育った人は、農村の子供たちが農業に親しんでいるのだろうと思っているかもしれませんが、実はそうでもないのです。
 最近では農業体験などを取り入れている学校もありますが、私が育った昭和40年代〜50年代というのは、農業の近代化が叫ばれていた時期で、機械化や農薬、化学肥料による省力化がどんどん進み、子供が田んぼに行って土に親しむなんて事がありませんでした。
 私自身、高校を卒業して就農したあとも、興味を持ってやっていたわけではありません。実際、本当に農業に興味を持つようになったのは、ここ6,7年のことなのです。
 ましてや田舎に住んでいても農業に関わっていない人は、家のまわりに田んぼがあったってなんの興味もわかないでしょう。

 このHPは現実の田畑を耕している私の日常を、できるだけわかりやすく表現することで、農業と関わりのない人達にほんのちょっとでも興味を持っていただきたいというのが第一の趣旨です。
 それは都会に住み暮らしている人達はもちろん、田舎に住んでいて、まったく農業に関心がない、といった人達にみてもらいたい。
 そして通勤、通学の行き帰り、チラッとでも田んぼに目をやってもらえたら、草の臭いを嗅いでもらえたら、ホントにうれしいなあ。

 そんなわけで、ちょっとでも興味を持たれた方、またおいで下さいね。

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